concrete5最新版インストール WEB初心者向けの説明 [/index.php/は付けない]
無料CMSのconcrete5最新版バージョン8インストール方法
最終更新日:2018年3月12日
2017年1月にリリースされたconcrete5最新版を試しにインストールしてみました。
実務でconcrete5を使ったことはないのですが、案件毎にもっとも適したCMSを提案するためには知っておかないといけないですね。
というわけでインストールを試してみました。
結果としては、ものすごく簡単。
公式サイトの説明はこちら
https://concrete5-japan.org/help/5-7/developer/installation/basic-setup-and-installation/
concrete5公式サイトの説明は、ある程度経験がある人向けですね。
ここではもう少しわかりやすく説明できればと思います。
スキルのある方はこのような説明記事は必要ないですし、この記事は初心者を対象としています。
ここでインストールするのは、執筆時最新版の「バージョン 8.1.0」です。
concrete5最新版のダウンロード
まずはconcrete5の最新版をダウンロード
https://concrete5-japan.org/about/download/
その時最新のものをダウンロードしましょう。
「ダウンロード開始」ボタンを押すだけです。
ダウンロードが終わると、ダウンロードフォルダに「concrete5-8.1.0.zip」(数字部分はバージョンによる)というファイルがありますので、これを解凍します。
解凍すると「concrete5-8.1.0」というフォルダができます。
フォルダの中身
これをそのままサーバーにアップロードします。
concrete5のファイルをサーバーにアップロード
ここではいわゆる黒い画面ではなく、「Filezilla」というソフトを使いました。
※FileZillaの使用方法は割愛
アップロードする場所ですが、公式サイトでは「ディレクトリの中身をドキュメントルートに移します」と書いていますので、ドキュメントルートにインストールします。
静的なCMSであればドキュメントルートではなく別のディレクトリにCMSをインストールするのですが、動的なCMSはCMSの場所イコールドキュメントルートが基本です。
ですが、本当はCMSの場所とサイトの場所は別の場所にしたほうがいいです。
1つめの理由として、サーバーのドキュメントルートは通常イコールウェブサイトのルートです。
ウェブサイトのルートにはさまざまなファイルやフォルダができますが、出来るだけ整理したい。
concrete5用のフォルダやファイルがルートにいくつもあると、どれがconcrete5関連でどれが関係のないファイルであるのかわからなくなってきます。
concrete5に限らず、CMS関連のものはルートに置かずに、ディレクトリを作ってそこにまとめるようにしましょう。
もう1つの理由は、セキュリティです。
サイトを運用したことがある方なら、ルートの「wp-login.php」へのアクセスが多いことをご存じかもしれません。
「wp-login.php」は、世界一シェアの高い「WordPress」というCMSの管理画面ログイン用ファイルです。
ウェブサイトの乗っ取りをしようと企む人たちがアクセスしてきた跡です。
CMSを乗っ取るためには、3つの情報が必要です。
1つは、管理画面にログインするURL。
2つめは、管理画面ログインのユーザーID。
そしてパスワードの3点です。
ログインURLは、通常想定されないものにしていたほうが安全です。
一般的なインストールディレクトリではないところにインストールすることで、ログインURLが推測されてしまう確立を下げることができます。
ですが今回インストールするconcrete5はphpで動く動的なCMSなので、インストールするディレクトリをサイトルートとします。
※concrete5も静的なCMSとして使用出来る有料サービスがあるそうですが、試したことがありません。
※AWSのCloudFront等を使ってページをキャッシュすれば、動的なCMSであっても管理画面を分離することが可能です。
動的な機能の部分はいろいろと考えないといけませんが。
サーバールートディレクトリにFileZillaでアップロードします。
アップロードするのは、解凍してできたフォルダの中身だけです。
10,000ファイル以上あるので時間がかかりますが、あせらず終わるまで待ちましょう。
パーミッションの変更
application/files/
application/config/
packages/
updates/
の各フォルダのパーミッションを「755」に設定します。
FileZillaであれば、サーバー上の対象のフォルダを右クリックして「ファイルのパーミッション」
出てくるウィンドウの「数値」欄を半角数字で「755」とします。
MySQLにデータベースをつくる
データベースのつくりかたは、ご使用のレンタルサーバー等の説明をご参照ください。
concrete5をインストールする
ブラウザでインストールしたディレクトリのindex.phpにアクセスします。
プルダウンから「日本語」を選ぶ
言語を選ぶと、勝手にインストール環境が整っているのかチェックしてくれます。
ここでエラー項目があるとアンラッキー。
レンタルサーバー等の仕様を確認しましょう。
次の画面で、先ほど作ったMySQL(データベース)の各項目を入力します。
一般的なレンタルサーバーであれば「サーバー名」は「localhost」、「MySQLユーザー名」と「データベース名」は同じであることが多いです。
データベースは独立であることが必須です。
1つのデータベースには1つのconcrete5しかインストールできません。
すべて記入して「concrete5をインストール」を押せばインストールが始まりますので、終わるまで待ちましょう。
以上でセットアップ終了です。
あとは自分なりにカスタマイズしたりデザインを変更したりして公開します。
URLの「/index.php/」を消す
concrete5のデフォルト設定では、すべてのURLに「/index.php/」と入ります。
とってもかっこ悪い。
どうしてこれがデフォルトなのかわかりません。
というわけで、「index.php」を取りましょう。
バージョン8以降はとっても簡単。
「管理画面」→「システムと設計」→「SEOと統計」→「URLとリダイレクト」を開きます。
この画面で、「プリティーURL」の「URLからindex.phpを除く」にチェックを入れて「保存」をするだけ!
concrete5がおすすめの案件
おそらくですが、concrete5は上級者はあまり好きではないように思います。
WordPressやMovableTypeとはまるで異なります。
誤解を招く言い方ですが「Adobe Dreamweaver」をphpにしてサーバーにアップしたような。
とても便利なのですが、細かいところまでソースコードで管理したいという方には向きません。
便利機能や編集機能が豊富なので、クライアント担当者自身が編集・運用をする案件向きです。
ですが、デザイン重視のサイトには向きません。
担当者がいろいろ出来てしまうため、デザイン上重要な空間やらなんやらがどんどん崩れていくと思います。
一般的なコーポレートサイトや小規模なカフェのサイトなどに最適かと思います。
初心者のコーダーさんがはじめて触るCMSとしてもいいかもしれません。
※concrete5 は PortlandLabs および、コンクリートファイブジャパン株式会社の登録商標です